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インクルーシブなアプリデザインのアクティビティ

優れたアプリは、優れたアイデアから生まれる。

受容性に富むインクルーシブなアプリのデザインに取り組む1時間のアクティビティを行い、生徒たちの優れたアイデアを引き出しましょう。生徒たちは関心のある問題を見つけ出してから、アプリのアイデアを計画して、プロトタイプを作り、周りの人たちにわかりやすく紹介します。

各ステップでは追加のリソースやヒントも紹介しています。小学校低学年の子どもたちの場合はシンプルな内容にしたり、小学校高学年や中学校の生徒たちにはEveryone Can Codeの「アプリケーションデザインジャーナル」、高校生以上の生徒たちにはDevelop in Swiftの「アプリケーションデザインワークブック」を使ってアクティビティを発展させることもできます。さらにSwift Playgroundsアプリで、コードを使ってアプリのアイデアを実際に試してみることもできます。

アクティビティを紹介する。

10分

生徒たちに、アクセシビリティにも対応するインクルーシブなアプリのデザインを紹介します。

  • 今日のアクティビティでは、それぞれが関心のある問題を見つけ、それをもとにアプリのアイデアを考え、さらにアプリの一部を形にしたプロトタイプを作ることを説明します。
  • 2021年のApple Worldwide Developers Conference(WWDC)で発表されたインクルーシブなデザインのプロセスに関するプレゼンテーションのビデオ(日本語字幕)を冒頭の6分28秒まで視聴し、インクルーシブなデザインに対するAppleの考え方について詳しく学びます。生徒たちには、年齢、身体的特徴、言語といった、多様性に含まれるいくつかの側面や「軸」に注目してもらい、今回のアクティビティのアプリに反映してもらいます。
  • インクルーシブなデザインとアクセシビリティがアプリデザインのあらゆる要素で重要となる理由について話し合います。

準備ができたら、生徒たちは少人数のグループまたは個人でアクティビティに取り組むことができます。少人数のグループで取り組んでもらう場合は、このタイミングでグループに分かれましょう。各セクションでは、生徒たちは鉛筆とノート、Keynoteのスライド、または音声収録を使って取り組み状況を記録できます。

ブレインストーミングする。

10分

関心のあるトピックについて、生徒たちに思いつくままに挙げてもらいます。生徒たちには以下に取り組んでもらいましょう。

  • トピックのリストを作ります。
  • 書き出したリストから1つトピックを選び、アプリで実現できそうな要素を見つけ出します。
  • 取り組もうとしている多様性の軸に沿って、自分のアイデンティティや体験を振り返って考えます。自分のアイデンティティや体験がほかの人と似ている、または異なっている点について考えてもらいましょう。

計画する。

10分

アプリの概要をまとめ、ユーザー操作を1つ詳しく書き出します。生徒たちには以下に取り組んでもらいましょう。

  • ユーザーがアプリで実行することをいくつかリストに挙げます。
  • アプリでユーザーが実行する主な操作を1つ特定します。
  • 生徒たちが選んだ多様性の軸に戻り、複数の視点からユーザー操作について考え、以下の質問に答えます。
    • 幅広い層のユーザーがこの操作をスムーズに実行できるようにするにはどうすればよいですか?
      この操作では、アプリでVoiceOverなどのアクセシビリティ機能を利用するユーザーをどのようにサポートしますか?

プロトタイプを作る。

20分以上

アプリの一部のデザインを考えてプロトタイプを作ります。生徒たちには以下に取り組んでもらいましょう。

  • 前のステップで特定した主な操作を1〜3つの画面にわたってユーザーが実行する様子を、画面のスケッチか文章で表します。
  • プロトタイプの画面に入れるコンテンツについて、以下の質問をもとに考えます。
    • テキスト、ビジュアル要素、オーディオは、幅広い層のユーザーに適した内容ですか?
      画面上の項目の利用や操作が難しいと感じる可能性のあるユーザーグループはいますか?

1分間でアイコン作成チャレンジ(任意)

アプリのアイコンのスケッチを1分間で完成させられるか、生徒たちに挑戦してもらいましょう。

さらなる発見を。

プログラミングやアプリ開発の指導に役立つ様々なリソースを紹介します。