STEAM化とは?昔話「桃太郎」を例に考えよう

 子どもたちが自ら問いをみつけ、その問いを追究していく探究的な活動の過程は今や授業デザインの中でなくてはならないものです。

その探究の土台において、STEAM化という手法は大変意味があるものだと考えています。

STEAMはそれぞれの頭文字をとって科学、技術、工学、芸術・リベラルアーツ、数学を意味します。

STEAMの定義については、研究者の間でも分かれています。私たちは、ヤックマンの提唱する、Aをリベラルアーツとらえ、

 

芸術だけを指すのではなく、人文、社会科学全般を意味していると考えます。

 

STEAMを現行の学校教育の中で考えてみると、教科にしばられない学びになります。

STEAMが教科に縛られない学びを意味しますが、自然とそれが起こるわけではありません。STEAM化するというプロセスが必要になるのです。

STEAMの視点とは、ここに挙げたような、教科の視点や、さまざまな概念のことを指します。

では、ももたろうを例に、STEAM化を考えてみましょう。ももたろうの昔話を思い出して、どんな人やものがでてきたでしょうか。その出てきたものでまずは分解します。 

この分解された名詞に対して、STEAMの視点をつなげます。

 

 この中で、きびだんごを中心においてSTEAM化してみると、

「きびだんごはいつから食べられてきてるのだろうか」

「桃太郎の力の源になったきびだんごにはどのような効能があったのだろうか」

「きびだんごをいくつもっていって、どれくらい消費したのだろうか」

関連する疑問と、そこから問いが生まれていきます。

このように、子どもたちが自分の気になることに注目し、STEAM化という手法を用いることで問いを見いだしやすくなり、わくわく感を持って探究を進めていくことができます。

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