ローカルな歴史に目を向け、まとめたことを発信することのメリットは何でしょう。
ローカルな歴史ほど、その探究者は少なく、ニッチな話題であっても、
生徒たちが調べ、まとめて制作した創作した成果物は、
そのテーマをリサーチしようとする人には重要なリソースとなります。
Youtubeの再生回数や、SNSでのリアクション数は、生徒たちにとって、学習の励みとなることも期待しました。
私の勤務校が所在する東大阪市は、「歴史」という点で有名な史跡はないものの、
実は、様々な場面で日本の歴史の重要な局面で登場することを知りました。
勤務校の近くにある、「若江城」は、
既に城郭はなく、また、城跡の石碑についても、住宅街の中で雑踏に紛れ、地元の人たちも目を向けない存在になっていました。
この若江城の存在を世界へと発信することを、
高校2年生の日本史探究の授業で取り組み、
たった9名の日本史選択者のクラスながら、立派な動画が出来上がりました。
生徒たちにとって、学校周辺は単なる通過点でしかなかった場所ですが、
その歴史をリサーチすることを通じて、
特別な場所であるという意識を高めることにもつながりました。
今後、「若江」というローカルな地域をリサーチしようとする人にとって、
生徒たちが作成した動画が、重要なリソースとなることを期待します。
<動画制作までのプロセス>
※3学期の授業は、9回の授業しかありませんでした。
1・東大阪市観光協会からいただいた資料を分析し、若江城について、まとめられている情報を整理する。
2・若江城へのフィールドワークで現地の様子を感じる。
3・織田信長の時代の日本史を扱いながら、その時代の若江周辺の歴史についてまとめる。
4・豊臣秀吉の時代の日本史を扱いながら、その時代の若江周辺の歴史についてまとめる。
5・江戸時代初期(大坂の陣)の日本史を扱いながら、その時代の若江周辺の歴史についてまとめる。
6・江戸時代初期(流通・産業の発展)の日本史を扱いながら、その時代の若江周辺の歴史についてまとめる。
7&8・これまでまとめてきた内容を、動画へと落とし込んでいく。
9・動画完成!→現状は、限定公開としています
https://www.youtube.com/embed/Ir6EKY-0wVA?showinfo=0&enablejsapi=1
March 23, 2025
神野さん
動画見せていただきました。よくできていますよね。やっぱりこうやって動画としてまとめると、
そのために必要なことを学んでいかなければならないので、そこで覚えさせられると言うよりも
もう自然に身についていくという感じになっているんだろうと思います。
これをヒントに英語でもできないか考えてみようと思いました!ありがとうございます!
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