俳句や短歌は日本で古くから親しまれてきた文化です。子どもたちに日本文化である俳句や短歌を味わってもらうには、文章を深く読み、教室で創作活動を行うには物足りないと感じました。そんな時、私は「ポップアートを作ろう」プロジェクトに出会いました。これをやれば、子どもたちの想像力は掻き立てられ、一人ひとりの気持ちや感情がより豊かに映し出されるのではないかと考えました。
では、私の授業例を紹介します。
1 俳句を味わおう
教科書にある俳句を読み、俳句への理解を深めるとともに、技術も学びました。子どもたちは先人たちが創作した俳句に感動を覚え、創作意欲を持ち始めます。
2 材料集めの旅に出かけよう
俳句の創作をするために、教室の外に出ましょう。俳句は目に留まったものに対して感じたことをたった17音で表現するものです。教室で考えるだけでは、アイデアも沸かず、ありきたりな文章になります。だからこそ、外に出ることで、自由な発想を掻き立てるのです。子どもたちはiPadを片手に無限の可能性を秘めた世界へと旅に出ます。そこで目に留まったものを写真で撮影します。美しいと感じたもの、いつも通りの何もない風景でもいいです。気軽に行きましょう。
3 ポップアートで想像力を爆発させよう
写真を撮ることができたら、ポップアートの作りの想像力を膨らませます。ポップアート作りは簡単。電子黒板でポップアートの作り方を確認しながら一緒に作業をしていきます。モノクロの写真に自由に色をつけます。子どもたちは感じるが、そのまま色を塗ります。色をつける中で子供から「温かみを出すために、明るい色を使おう」という言葉や「この写真1枚から色々なことが想像できる」という言葉が上がりました。まさにポップアートによる想像力の爆発を授業中に感じました。しかし、目的はあくまでも自分だけの俳句を創り出すことです。そこの意識だけは、忘れさせないような働きかけは必要です。
4 自分だけの俳句を詠もう
あとは、一人ひとりが感じたことを言葉にするだけです。出された作品は、その子が感じたままのその子にしか創り出せない俳句になっています。
実際に生徒が作成した作品を紹介します。
ポップアートで想像力を膨らませたことにより、感じたことが上手に読まれた一句になっています。また、作品に込めた思いも言語化され、読者にもよく思いが伝わります。5 最後に
私は俳句の授業にポップアートを融合させてみて良かったと感じています。それは、子どもたちから「ポップアートに挑戦する中で感じたことが明確になり、言語化され、今までで1番良い作品が作れた」という声が上がったからです。そして何よりも「楽しかった」という言葉が聞けたからです。授業を通して俳句の面白さ、奥深さを感じてもらえたことはとても嬉しかったです。
皆さんも普段の授業に一工夫を加えてみてはどうでしょうか?
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